昆布のヒレ刈り
ヒレ刈りとは、どんな作業かというと前回書いた日入れ作業の説明で「日入れ作業までくると昆布もだいぶ製品に近い状態」と書きましたがこの近い状態をさらに近づけるのがヒレ刈りです。
日入れの時点では、味と風味が製品に近い状態まで行ったので、この状態から今度は、昆布の見栄えを良くするために形を整えていきます。
この作業のことをヒレ刈りと呼び、具体的には昆布の頭から尾までの両側全体にについてる実の薄い箇所(耳ともいいます)のところを指しヒレのように見えるところからこう呼ばれてます。
ここをハサミを使った手作業で一枚一枚丁寧に切り落としていくのですが、こちらの仕事は、次に説明する選別作業と同様に職人技となります。
パートの方だと、よほどのベテランでなければできない仕事となるので主に昆布漁師が一人で行うか長年仕事を共にしてきた家族が受け持つことが多いです。
このヒレ刈り作業の良し悪しで製品の等級(ランク)にも大きな違いが出てきますのでベテラン昆布漁師でもこの作業は慎重に行われます。
作業で各ひとりひとりが一日にヒレをこんなに山積(写真に写る山は人の腰ほどの高さがあります)になるほど刈ってきます。
出荷までの日取りに先が詰まってくるので、のんびりもやられないので一日にこのぐらいは一人で刈ってかなければ仕事が間に合っていかなんです。
丁寧に整形され形を整えられた昆布を積み重ねてるところで周りに落ちている細く小さなものが刈られたヒレです。
このヒレ刈り作業も根気のいる仕事で一日中、倉庫の床に座り込みハサミを持って昆布を一枚一枚刈ってきます。
作業はもちろん早さも大事ですがそれ以上に正確さも重要視され、このヒレの刈り方ひとつで販売される昆布の等級が大きく左右されます。
刈られたヒレの部分もただ捨てられるわけではなく、赤葉昆布とされ立派なダシ取り用になり出荷されます。
赤葉のダシ昆布は、格安な価格で、お取り寄せ注文や販売されるので大量に使う飲食店などではとても重宝されてます。
※大変申し訳ございません。全品完売のため現在通常注文と予約注文の販売中止とさせていただいております。
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